日本プロ野球 トミー・ジョン手術を受けた投手
日本のプロ野球では、トミー・ジョン手術を受けた投手は多くいます。1974年にフランク・ジョーブ博士によって考案されたこの手術は、アメリカで元ロサンゼルス・ドジャースのトミー・ジョン投手が最初に受けました。トミー・ジョン手術は、肘の靭帯断裂に対する再建手術で、これまでに元ロッテの村田兆治投手や元巨人の桑田真澄投手などが受けて見事な復活を果たしました。また、日本からアメリカのメジャー・リーグに渡ったダルビッシュ有投手や大谷翔平投手も受けています。
気になる成功率ですが、1986年から2012年にかけてトミー・ジョン手術を受けた投手は、メジャー・リーグでは約83%が成功しています。さらに、マイナー契約の選手も含めると97%が実戦復帰を果たしています。日本では、2010年以降も手術を受けた投手は多数います。最近では、北海道日本ハムファイターズの中村勝投手が2017年7月に受けています。実戦復帰までに14ヶ月ほどかかるといわれていましたが、昨年8月ファームでの登板を果たしました。シーズンオフも順調に練習を重ね、2019年春季キャンプは一軍でのスタートです。
日本でトミー・ジョン手術を受けた投手も、努力次第で実戦復帰からさらなる飛躍が期待されます。手術を受けて見事な復活を果たした歴代の投手に続くよう、リハビリも充実させていくことでしょう。日本のプロ野球界もトミー・ジョン手術により復活し、手術前よりも活躍できる選手が多くなるのが応援するファンの願いです。